【自作】爪切り立て小箱/その6◆2018.04.01加筆
- 2018.03.28 Wednesday
- 23:53
爪切りを立てて収納する小箱を自作します。
設計と型紙の作成には『FreeCAD』を使います。
どのように作成するのかを掲載して、
『FreeCAD』のチュートリアル的な事も記事にしたいので、
そうすると膨大な文量になってしまう為、何回かに分ける事にします。
【前回まで】
-
「【自作】爪切り立て小箱/その1」
- 基準となる角を一つ決めるところまで進めました。
-
「【自作】爪切り立て小箱/その2」
- 四つ角と外壁とのりしろの真上から見た構造を決めるところまで進めました。
-
「【自作】爪切り立て小箱/その3」
- その2までに描画したスケッチを元に立体の外観イメージを作成しました。
-
「【自作】爪切り立て小箱/その4」
- 立体の外観イメージから、前面側と背面側の壁をつくりました。
-
「【自作】爪切り立て小箱/その5」
- 立体の外観イメージから、左右の壁をつくりました。
<その6の完成画像>
今回の「その6」では、
四方の壁を元にして、角の壁を作ります。
角は円弧のスペースに収めるのですが、
ポリプロピレンのシート材を丸く形作るには、
加熱器などが必要になりますので、
今回は省略して斜めの直線にします。
つまり、出来上がりが八角形になるわけです。
<準備>
-
製図には、
前回に引き続き『FreeCAD Mac版』ver0.16を使っています。
<工程>
-
前回の続きから始めます。
-
今回は、前回まで使ってきた「外観イメージ」が邪魔になるので、
隠してしまいます。
-
ウインドウ左側の「コンボビュー」の「モデル」の
「ラベルと属性」の列から、
「壁前」、
「壁背」、
「壁右前」、
「壁右背」、
「壁左前」、
「壁左背」、
の六つのコンテンツを選択状態にします。
複数のコンテンツを選択状態にするには、
[command]キーを押しながらクリックしていきます。
(commandキーとはAppleマークと「⌘」マークがプリントされているキーです)
-
六つを同時に選択状態にしたら、
ワークベンチメニューから「Part」を選択し、
「複数の形状の和集合を作成」ボタンをクリックします。
すると、
選択中のコンテンツが全て和集合となる、
ひとつのコンテンツが新たに作成されます。
(選択中だったものは自動的に隠されているだけであって、消えて無くなったわけではない)
-
今作った和集合を
「Fusion」から分かりやすいLabel名に変更しましょう。
私は、「一次壁群」に改名しました。 -
次に、「上図面ビューにする」ボタン
をクリックして、
真上方向からの視点に切り替えます。
-
左手前の角(「上図面ビュー」だとウインドウ内の左下側)付近を
作業しやすい様に拡大します。
-
「壁左前」の上面をクリックして選択状態にします。
(「上図面ビュー」だとウインドウ内の左側)
(上面であれば、四つある内のどれでも構わない)
-
ワークベンチメニューから「Sketcher」を選択し、
「新規スケッチを作成」ボタンをクリックします。
すると、「一次壁群」の上面に接したスケッチが作成され開きます。
-
「外部形状にリンクするエッジを作成」ボタン
をクリックし、
「壁左前」の左辺と、
「壁前」の前辺(「上図面ビュー」だと底辺)をクリックし、
「外部形状にリンクするエッジ」を作成します。
-
「スケッチ上にポリラインを作成する」ボタン
をクリックします。
-
左手前角(「上図面ビュー」だとウインドウ内の左下側)の隙間に、
大雑把に菱形を描画します。
クリックするたびに頂点が決まりますので、
四つの頂点を描画したら、
そのままその後に一つ目の頂点に重なる様にしてクリックすると、
菱形が完成します。
([esc]キーを押すと「スケッチ上にポリラインを作成する」モードが解除になる) -
今描画した菱形の左の頂点と、
左の「外部形状にリンクするエッジ」の下の頂点を
一致拘束にします。
-
菱形の下の頂点と、
下の「外部形状にリンクするエッジ」の左の頂点を
一致拘束にします。
-
菱形の左下の辺と、左上の辺をクリックして選択状態にし、
「2直線間の垂直拘束を作成」ボタンをクリックします。
↓
-
同様に、
菱形の左下の辺と、右下の辺をクリックして選択状態にし、
「2直線間の垂直拘束を作成」ボタンをクリックします。
-
今度は、
菱形の左下の辺と、右上の辺をクリックして選択状態にし、
並行拘束にします。
-
そして、
菱形の右下の辺を選択状態にして、
長さを「0.75mm」で拘束します。
これで完全拘束になりました。
「0.75mm」の寸法を見やすい位置に移動しておきましょう。 - スケッチを「Close」します。
-
今作成したスケッチ「Sketch007」のLabel名を
分かりやすいものに変更しましょう。
私は、「壁斜左前(XY面)」にしました。 -
「正面図ビュー」
にして、
「画面上の全てのコンテンツにフィット」させます。
-
ウインドウ左の「コンボビュー」の「モデル」の
「ラベルと属性」の列から「壁斜左前(XY面)」を選択した状態で、
ワークベンチメニューから「Part」を選択し、
「選択したスケッチを押し出し」ボタンをクリックします。
-
「押し出し」の「方向」の「Z」の項目を「-65」に変更し、
「ソリッド作成」にチェックを入れてから、
「OK」をクリックします。
↓
-
「正面図ビュー」だと、
今作ったソリッドがどんな感じか分かり辛いと思いますので、
適当に回転させて色んな視点で見てみて下さい。
回転させると、三次元の感覚が分かると思います。 -
今押し出して作った「Extrude007」のLabel名を
分かりやすいものに変更しましょう。
私は、「壁斜左前」に改名しました。 -
これで、
角の斜面がひとつ出来上がりました。
<次回予告>
次回の「その7」では、
残り三つの角の部分の壁を作っていきます。
「【自作】爪切り立て小箱/その7」
JUGEMテーマ:HANDMADE 手作り DIY
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