【自作】爪切り立て小箱/その3◆2018.04.01加筆
- 2018.03.22 Thursday
- 21:25
爪切りを立てて収納する小箱を自作します。
設計と型紙の作成には『FreeCAD』を使います。
どのように作成するのかを掲載して、
『FreeCAD』のチュートリアル的な事も記事にしたいので、
そうすると膨大な文量になってしまう為、何回かに分ける事にします。
【前回まで】
-
「【自作】爪切り立て小箱/その1」
- 基準となる角を一つ決めるところまで進めました。
-
「【自作】爪切り立て小箱/その2」
- 四つ角と外壁とのりしろの真上から見た構造を決めるところまで進めました。
<その3の完成画像>
今回の「その3」では、
平面でスケッチした構造を立体にして、外観イメージを作成します。
<準備>
-
製図には、
前回に引き続き『FreeCAD Mac版』ver0.16を使っています。
<工程>
-
前回の続きから始めます。
-
前回のスケッチを開きます。
-
全ての頂点の色が黄緑色(やや明るい緑色)になっている筈です。
これは、「完全拘束」と言い、
拘束されていない自由に動かせる不確定因子が
全く無い状態である事を意味します。
「完全拘束」になっている時には、
左側の「コンボビュー」の「タスク」内の
「ソルバーメッセージ」に
「完全拘束のスケッチ」と緑色の文字で表示されます。
「ソルバーメッセージ」の欄に何も表示されていない時は、
「ソルバーメッセージ」の文字をクリックすると、
隠れている内容が表示されます。
内容が表示されている状態で
「ソルバーメッセージ」の文字をクリックすると、
隠す事もできます。 -
スケッチを完全拘束にしなくても製図はできますが、
なるべく「完全拘束」にする方が、ミスを防げます。
-
全ての頂点の色が黄緑色(やや明るい緑色)になっている筈です。
-
構造の一番外側を構成するエッジを全て選択します。
左下の円弧と、
一番左の辺と、
左上の円弧と、
一番上の辺と、
右上の円弧と、
一番右の辺と、
右下の円弧と、
一番下の辺です。
-
エッジの複数選択は、コンビネーションのキーは必要なく、
次々とクリックしていけば複数選択になります。 -
選択中のオブジェクトは緑色で表示されます。
黄緑色(やや明るい緑色)のものは選択中ではありません。
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エッジの複数選択は、コンビネーションのキーは必要なく、
-
それらを選択した状態で、
「ツールバーまたは選択したジオメトリーを補助モードと切り替えます」ボタンをクリックします。
すると、選択中だったエッジが全て、黄緑色に変わります。
-
この黄緑色のエッジは、補助モードではない実線であり、かつ
「完全拘束」である事を意味します。
-
この黄緑色のエッジは、補助モードではない実線であり、かつ
-
「コンボビュー」の「タスク」の「Close」をクリックします。
すると、今編集していたスケッチが閉じます。
スケッチが閉じると、実線だけが表示され、補助線は表示されません。
-
スケッチの補助線は、実線を拘束(計算)する補助に使うもので、
図形を直接形作りません。
-
スケッチの補助線は、実線を拘束(計算)する補助に使うもので、
-
今描いたスケッチのラベル名は「Sketch」です。
このままでは、あとで分かり辛くなるので、妥当な名称に変えましょう。
左の「コンボビュー」の「モデル」で、
「ラベルと属性」の列の「Sketch」をクリックして選択し、
その下の「データ」の「プロパティ」の列が「Label」の項目(右側)が、
「Sketch」になっている筈ですが、ここを一度クリックすると
欄が水色の太枠で囲まれた編集モードになります。
普通に、今ある「Sketch」の文字列を編集できます。
私は「底板(XY面)」に改名しました。
-
なぜそういう名称にしたのかというと、
このスケッチを底面として立体を作るつもりなのと、
スケッチの向きがXY軸に面しているからです。
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今後もLabel名は、後から想像しやすい名称にしておいて下さい。
そうする事によって、後から修正したり探したりする時に、
分かりやすいからです。
-
なぜそういう名称にしたのかというと、
-
このスケッチ「底板(XY面)」を元に立体を作成しますが、
このまま真上からの視点だと分かりづらいので、視点を変えます。
「不等角投影ビューに設定」ボタンをクリックします。
すると、ウインドウ内の表示が
オブジェクトに対して斜めの右上手前側からの視点に変わります。
-
次に、ツールバーのワークベンチメニューをクリックします。
-
現れたプルダウンリストから、「Part」ワークベンチを選択します。
すると、ツールバー一式が、Partワークベンチのものに変わります。
-
「底板(XY面)」を選択した状態で、
「選択したスケッチを押し出し」ボタンをクリックします。
すると、コンボビューが
「選択したスケッチを押し出し」のタスクになります。
-
「コンボビュー」の「タスク」の
「押し出し」の「方向」の「Z」の項目を、
「65」に変更します。
- ここで出てくる65(mm)という数値は、作る小箱の高さ(外観)です。
-
コンボビューの真ん中辺りににある、
「ソリッド作成」にチェックを入れます。
-
この「ソリッド」とは、閉ざされた箱状の立体形状をいい、
体積のあるような状態です。
それに対して、「ソリッドでは無い」まま押し出すと、
面で構成された「筒状」の形状になり、体積がありません。
-
3Dプリンターなどで出力する場合は、「体積」が必要ですから、
「ソリッド」にする必要があります。
今回の材料も、厚み0.75mmとは言え、
体積があるものにする必要がありますので「ソリッド」にします。
-
この「ソリッド」とは、閉ざされた箱状の立体形状をいい、
-
「コンボビュー」内の「OK」ボタンをクリックします。
すると、
「コンボビュー」の「選択したスケッチを押し出し」のタスクは
閉じられて、
先ほどの「底板(XY面)」スケッチをZ方向に65mm押し出した立体が
描かれます。
-
描かれた立体の上部が、ウインドウからはみ出しているため、
表示しきれていません。
ツールバーの「画面上の全てのコンテンツにフィット」ボタンを
クリックします。
すると、自動的に
ウインドウに丁度収まるくらいに拡大縮小されて表示し直されます。
-
その立体のLabel名も「Extrude」から、
分かりやすい名称に変えておきましょう。
左の「コンボビュー」の「モデル」で、
「ラベルと属性」の列の「Extrude」をクリックして選択し、
(選択中のコンテンツは黄緑色に変わる)
その下の「データ」の「プロパティ」の列が「Label」の項目(右側)が、
「Extrude」になっている筈ですが、ここを一度クリックすると
欄が水色の太枠で囲まれた編集モードになります。
普通に、今ある「Extrude」の文字列を編集できます。
私は「外観イメージ」に改名しました。
-
この後、この「外観イメージ」を元に、
各部分を作っていくのですが、
その部分が「外観イメージ」に隠れてしまう位置にあると
分かりづらいので、半透明にしてしまいます。
- 透明度を0〜100まで自由に設定できます。
- 透明度100で、完全透過なのですが、それはそれで「外観イメージ」が判別し辛いので、半透明が丁度良くなります。
-
左の「コンボビュー」の「モデル」で、
「ラベルと属性」の列の「外観イメージ」をクリックして選択し、
一番下の「ビュー」をクリックしてデータから切り替えます。
-
「プロパティ」の列の「Transparency」の項目(右側)が、
「0」(全くの不透明)になっている筈ですが、
これを任意の透明度に変更します。
私は、「90」にしました。
-
ウインドウ内の何も無い場所をクリックすると、
選択が解除されます。
そうすると、 「外観イメージ」の透明度がわかると思います。
透過して反対側が見えていますが、
うっすらと、ガラスのような立体物が映っています。
<次回予告>
次回の「その4」では、
側壁を作っていきます。
「【自作】爪切り立て小箱/その4」
JUGEMテーマ:HANDMADE 手作り DIY
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