タクシー料金は前払い制にするべき

  • 2018.03.09 Friday
  • 18:06

元タクシー乗務員が吐露する裏話です。

タクシーという乗り物は、未だに後払い制です。
チャージ制とか、プリペイド制はありません。
タクシー券とかチケットとかもありますが、
基本は降りる時に精算します。
これ、実は大きな問題がありまして、
改善の余地としては絶望的です。


<文中用語の説明>

  • 乗務員

    タクシードライバーの事です。

  • 運行管理者

    乗務員や車両の運行を管理する、言わば中間管理職のようなものです。


<問題だらけの時代遅れ>

何が問題なのかというと、
料金は走っている間、上がり続けて幾らまで行くかは制限されません。
(厳密にはメーターの限界があるのだが)
すると、到着してみたら乗客の手持ちが足りない、という自体が
起こる事があります。
クレジットカードは、使ってみたら使えないという事態も起こります。
もっと言うと、
到着してから、財布を持ってくるのを忘れていた事に気付くとか、
最初から踏み倒す気で乗ってくる人とかもいます。

そういう場合はどうするのか?
昔から、ごく当たり前のように、乗務員が立て替える事になります。
そして、本来払うべき運賃を
その乗客が後日でも払ってくれればいいのですが、
そうとは限らないので困るのです。
勿論、乗務員が何もしないで惚けているわけではありません。
降りる時に、乗客の連絡先や居所を控えさせてもらったり、
念書を書いてもらって拇印を貰ったりします。
が、これを由とせず、「乗客を疑うのか」と怒り出す人もいますから、
下手をすれば「接客不良」として処分を受けてしまいます。
乗務員がその正統な権利を主張してはいけない、という事では無く、
乗客を怒らせないように上手く説明しなさい、という事なのであるが、
全く聞く耳を持たない人もいるから始末が悪いのです。
そして今時、
踏み倒すつもりでそういう事を言い出す乗客も稀有でしょうから
益々まずい事態に陥りかねません。
(踏み倒す気満々の人は信用させようとするので、警察呼ばれかねない言動はしない)
むしろ、踏み倒してくれた方が、処理は単純で簡単です。
警察に「被害届」なり「告訴状」なりを出せばいいのです。
そして会社に報告すれば、それで終わりです。
勿論、踏み倒された運賃は乗務員の負担になりますが。

一方、踏み倒さないで払うと言っても
先に述べた通り、慎重な対応をしなくてはなりませんし、
本当か嘘か分からない個人情報を尋ねなくてはなりません。
そして、現金書留なりで送金をちゃんとしてくれればいいのですが、
なかなか払ってくれないと、
連絡を取ってみたり、
自宅や会社に訪問して催促してみたりしないといけません。
ここで、扱いを失敗すると、「接客不良」と言い出されかねません。
個人的にお金を貸していて、
それを取り立てに行ったら、処分されるとか信じがたいです。

「個人的に」と書きましたが、これは個人的な行為であって、
「業務」ではないんですね。困った事に。


<個人的にお金を貸さざるをえない>

遥か昔から何処のタクシー会社でもそうらしいのですが、
ほとんどの場合、運賃が払えない乗客に当たってしまったら、
乗務員の負担になります。
これはなぜか?
まず大前提としてタクシー会社は、乗客にお金を貸しません。
次に、メーターに出ている数字は消す事ができずに記録に残ります。
運賃は、乗務員が回収して会社に納金します。
なので、差額があれば「乗務員の責任」として負担させられるのです。
記録通りの金額を納金しないと、業務が終わりません。
足りない状態では、一切受け付けてくれないのです。タクシー会社は。
特例的に、運行管理者が
個人的に乗務員にお金を貸してくれる事はありますが、
それは、あくまで「個人的に」なのです。
貸さないと、何時まで経っても業務が終わらないので、
渋々そうするのです。
タクシー会社の業務に「金貸」はありません。
現場の乗務員も同じで、
頑なに「お金は貸せません。業務が終わりませんから、今すぐ払って下さい」と主張したところで、
時間だけが空しく過ぎてゆくばかりです。
そして、そんな問答は売り上げにはならないので、
一銭にもならないタダ働き状態、いやさ、業務停止状態なのです。

いつまでも拘っていても、馬鹿馬鹿しいので、
さっさと処理を済ませて(それ自体タダ働きだが)、
次の乗客を得るために空車にして走った方が遥かにマシなのです。


<なぜ会社はお金を貸さないのか>

実は、タクシー会社というものは、乗務員を全く信用していません。
つまりどういうことなのか?
売り上げを横領されまいと頑なに拒んでいるのです。
「横領じゃないでしょ?」と普通は思うかもしれません。
ですが、
乗客からは満額受け取り、「受け取れなかった」と嘘の申告をして
それがまかり通ってしまえば、横領し放題なわけです。
なので、乗客を信用していないのではなくて、
乗務員を信用していないのです。

乗務員が個人的に乗客を信用するなら立て替えるしかないわけです。
信用できなくても、立て替えなければ業務が終わりません。

過去に、頑なに立て替えを拒み、「払って下さい」の一点張りで、
朝まで粘り、乗客の会社まで付いて行って、
その上司に払わせたという強者の乗務員も居たらしいのですが、
その間に過ぎた時間は一銭にもならないのです。
(払ってくれるまでその間、メーターを回しっぱなしという手もあるが、それを払ってくれるか分からないのに、乗務員の負担するリスクのある金額を膨大に膨らませるのは、かなり危険)

馬鹿馬鹿しいですが、乗務員が立て替えて納金できないのであれば、
そうするしかないのが現実です。
私も、払ってもらうまでに何時間も掛かった経験が何度もあります。
乗客本人が持っていないのであれば、
クレジットカードは無いか?
キャッシングできるカードは持っていないか?
親兄弟など家族は持っていないか?
誰か知人に今すぐ借りれないか?
乗客の上司などに借りれないか?
大家さんに借りれないか?
隣人に借りれないか?
と食い下がって何時間でも諦めないか、
諦めて踏み倒されるリスクを抱え込んで個人的に立て替えるか、
どちらかしかないのです。
私も何度も料金踏み倒された事があります。
回収に労力割くのが馬鹿馬鹿しいから諦めるのも早いので。
でも、なかなか諦めずに会社まで付いてくる乗務員もいますから、
安易な乗り方はしない方がいいですよ。


<前払い制にするべき>

支払い方法は多様で構いませんが、
前払い制にして、支払った分だけ走れるようにするべきなのです。
ですが、そういう設備投資はやらないでしょうね、タクシー会社は。
乗務員に責任取らせる方が安上がりですから。

そうそう。
「着いたら向こうにいる人がお金持ってるから」は
「無賃乗車」ですよ、念のため。
自らが支払い能力が無い事を自覚した状態で乗れば「無賃乗車」です。
警察に突き出されても文句言えないですよ。
それで乗せてくれなくても「乗車拒否」は成立しません。



JUGEMテーマ:裏話



お気に召しましたら、一票(ワンクリック)下さい。ランキングに参加しておりますゆえ。


人気ブログランキング




[このブログの 「selected entries」「categories」へジャンプする]

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< September 2018 >>

カウンターなど


[このブログの「selected entries」「categories」へジャンプする]


[✓]

ユグドア」(YggDore)に登録済みです。
カンパやチップを大歓迎します!
要望等も受け付けてます。
(できる範囲が狭いが)

このページへチップを贈る



DIYフリークの集い
(ウェブリング)

前へ
このサイト名欄
次へ
ランダムに飛ぶ
リンク一覧
参加を希望する
Q&A

ランダムでサイトをひとつ紹介します。



Twitterも↓やってます

お勧めソフト、サービスなど

私がよく使うショップ

  ヨドバシ.com/ヨドバシカメラ  

  モノタロウ  

  Amazon.com  

  西友-SEIYUドットコム  

イオンショップ

私も「ビッグローブ光」に乗り換えました。↓


私も「mineo」に乗り換えました。
満足度調査でトップクラスらしい。↓



私も「Norton Internet Security」使ってます。↓

シマンテックストア




楽天モーションウィジェット
A8.net版

(あなたのご利用傾向から)





利用しているアフィリエイト


機能的かも↓


「西友 SEIYUドットコム」のアフィリエイトならここ↓


記事が少なくても審査に通りました。↓

リンクシェア アフィリエイト紹介プログラム

「住信SBIネット銀行」のアフィリエイトならここ↓

アフィリエイトのアクセストレード

誰もが知る楽天市場↓


なんでもござれのAmazon↓





試用スペース

試しに貼ってみた

↓ローテーションバナー(無作為)






ここまで試用スペース



selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM