Amazonは目先の利益しか考えていない

  • 2018.02.07 Wednesday
  • 20:38

ちょっと過激な言い方ですが、
Amazonは本当に顧客第一主義なのでしょうか?
疑問です。
 

最も安く入札した企業を優先する

先日、こんな話を耳にしました。
「Amazonは、徹底してコストを安く抑える為には、
義理人情など皆無の徹底した合理主義である」と。

どういうことなのか、もう少し具体的に説明すると
例えば、
同じ品物の仕入れの入札で、A社、B社、C社、D社と
4社の入札があったとします。
そして、最も安い値段を付けた順が、
D社、C社、B社、A社、だったとします。
するとこの順番で仕入れの発注を行います。
その品物を100個仕入れるとしたら、
まず、D社に「全部で100個欲しいんだけど幾つだせる?」と問うて
「50個出せます」と言うなら、言うままにD社から50個仕入れます。
次に安かったC社に「あと50個欲しいんだけど幾つだせる?」と問うて
「30個出せます」と言うなら、言うままにC社から30個仕入れます。
次に安かったB社に「あと20個欲しいんだけど幾つだせる?」と問うて
「20個出せます」と言うなら、言うままにB社から20個仕入れます。
そして必要な100個が揃ったので、A社からは全く仕入れません。
この方法を徹底してやっているのだそうで、
「前回は」とか「今まで」とかは考慮せずに、
より安い値段を付ける業者が居れば、
どんどん入れ替えてそちらを優先するそうです。
合理的に最も商品を安く仕入れる方法として、良いように見えます。
物流業社や他の事に関しても徹底してそうあるのだそうです。 より安く仕入れれば、より安く販売でき、
それが顧客の利益に繋がると言うのです。

ですが、
この方法は、仕入先や下請け企業を疲弊させ潰します。
企業努力で利益を出す余裕などなくなり、
利益を徹底して削り、無理をするようになります。
実際、物流業界が色々な問題を起こしたニュースも
まだ記憶に新しいと思います。
 

価格自由化の末にタクシーは

似た話に、「タクシーの自由化」がありました。

それまでされていた規制を取り払って、
「価格設定を自由にできる」
「保有台数を自由に増やせる」
「新規のタクシー会社を自由に起こせる」
としたのです。
その結果がどうなったのか?

ご存知の方も多い筈です
(関西の方では特に酷かったらしく、東京は慎重姿勢だったようです)
確かに、目先の料金は安くなりました。
ですが、その分、乗務員の給与は減り、待遇は悪くなってしまい、
優秀な人材が流動的になってしまったそうです。
すると、どこのタクシー会社も好待遇など出せないものですから、
他業界に人材がどんどん逃げていったそうです。
残っているのは殆ど、他に行く当てのない様な、
どこか問題のある人たちばかりになっていったそうです。
そして、タクシー業界は、人が足りないので、
というか、稼働台数を増やした方が儲かるので、
どんどん人材募集を掛けて雇おうとします。
ですが待遇は良くありません。

結果、他所からろくでもないゴロツキや、
問題のあるような人たちがどっと押し寄せてきたわけです。
それでもタクシー会社は、余程の事がない限り、どんどん雇いました。
日本の失業率改善のためにも、良いように見えます。
ですが、
稼働台数が増えても、利用客が増えるわけではなく、
そのマーケットの取り合いが激しくなります。
するとまともな事をやっていたのでは、
とても食っていけなくなります。

率先して違法行為をしたり、無茶な行為をしたりする人は増え、
それに引きずられるように
他の人達も、そうせざるを得なくなっていきます。
タクシー乗務員(ドライバー)の一人当たりの収入は激減しました。
すると、より稼ぐために、自ら過重労働をするようになります。
法では、最大労働時間(運転していい時間)が定められているのに
それを無視して、長時間運転する人達が溢れてきました。

一方で、一部のタクシー会社はここぞとばかりに儲かっていました。
というのは、
一台あたりの会社の取り分を雇用契約で定めてしまえば、
100台しか稼働しないより、200台稼働した方が圧倒的に儲かるのです。
例えば、一台あたり月10万円を会社の取り分としたら、
前者は1,000万円、後者は2,000万円の取り分です。
一方でタクシー乗務員は、100件しか需要がなかったとしたら、
前者はどうにか、全車に1件ずつ回ってくる仕事が、
後者では、二台に1件の割合しか回ってこなくなるのです。
減る分を穴埋めしようと、倍の時間働けば
以前の収入をなんとか保つ事ができます。
ですが、一回や二回ではなく、その無理を
毎日ずっと続けなくてはならないのです。
(この計算の数字は説明を分かりやすくするするために誇張している)

するとどうなるか。
利用客の取り合いで、いざこざは増え、
違法な客待ちは増えて邪魔になり渋滞を引き起こし、
道端で手を挙げる乗客が居れば、
二台も三台もが、我先にと強引に突っ込んできます。
それで事故が増えない筈はありません。
そればかりが、勢い余って
その手を挙げた乗客を跳ねてしまった事故も起こったそうです。

なんとか無事に乗客を獲得できても、まだ終わりません。
目的地(降車)が変わらないのであれば、乗務員は
少しでも早く降ろして次の利用者を探しに行きたいのです。
当然のように、利用者が乗っていても御構い無しに
荒っぽい運転になります。
勿論、お客様の心身を傷つけるような事故は増えました。

そして、関西のタクシーは悪名が轟き、
更に利用者は減っていったのです。
とても、タクシー業界の自由化が、
利用者の利益になったとは言えません。
労働者の利益にも当然なっていません。
一部のタクシー会社と当たり屋が儲かっただけです。

(今現在は、法を再度見直され規制されるように戻っている)
 

顧客の利益とは

上記の例でお分かりかと思いますが、
販売価格を抑えるために過剰なコスト削減や競争を無理強いしても、
良さげに見えるのは目先の事だけであり、
シミュレーションとしては、
考慮すべき要素が少なすぎるという事です。
周り巡って利用者の利益ではなくなります。
そればかりが、業界の基盤を蝕み破壊してしまうので、
間違いに気づいてから修正しようとしても、
回復には何倍もの労力と時間が必要になってしまうのです。

Amazonとタクシー業界は構造がまったく違うって?
でも、
過剰なコストダウンが
下請け業者の疲弊に繋がる事は想像できますよね。
そればかりにAmazonが注視するなら、
下請け業者も如何にコストを下げるかにばかり注力していきます。
すると、
よりよい製品を作ろうだとか、よりよいサービスを提供しようだとか、
そういう意欲は乏しくなってきます。
意欲が完全に枯れきらなくとも、利益の出ていない企業に
それを実現・持続するだけの体力は無くなります。

もしも、このままAmazonが自らの間違いに気がつかなければ、
自分たちを支えている基盤をボロボロに壊してしまい、
利用者の利益は守れなくなり、
その結果として、
あの巨大企業はやがて崩壊していくしかなくなるでしょう。
莫大な数の人達を巻き添えにしながら。
 

じゃあ他所より高く売ればいいのか?

それはそれで問題があるでしょう。
短絡的です。
価格が下がっていく「ダッチ・オークション」の方式である事は
変えられないでしょうけれど。

ではどうすればいいのか。
方法論は幾つかあります。
その中で、割と単純ですぐにも実行できる方法がひとつあります。
それは「セカンドプライス・オークション」の手法です。
これはどういう事なのかというと、
価格競争はするのですが、
一番安く提示した企業から仕入れはするものの、
その価格は二番目に安く提示した価格で取引するという手法です。
するとどうなるか。

契約を取りたければ、ギリギリまで利益を削ってコストダウンしますが
同時に無理もしがちです。
なので、自分より高く、
二番目に安く提示された価格で取引する事ができるので、
僅かでも、利益と余裕が生まれます。
もし、利益度外視の企業が複数入札したとしても、
最も悪い条件での取引はせずに済みますから、その分余裕が生まれます。
仮に、現在の取引業者が倒産などで消えたら、自動的に繰り上がるので
常に余裕が生まれるわけです。
(現状の「ファーストプライス・オークション」方式では、常に余裕が生まれない事になる)
結果、基盤である下請け業界は済んでのところで
僅かばかりの利益と余裕を持てるのです。

こういう形での「フェアトレード」は、
売り手の言い値で決めるだけものよりも健全性が濃く、
企業努力を損ないません。

そして期待できるのは、
一番安く価格を提示した取引業者は、得た利益と余裕で
他者に出し抜かれないように、よりよい製品やサービスを追及する事もできるようになり、
差別化による生き残りも、よりやり易くなるわけです。

こうして、業界全体を守りながらも、我々利用者の利益を損なわない…
いやむしろ、我々利用者の利益を最大限に持続・発展させうる方法が
あるのです。
 

消費者も同じ心がけ

以上の事は、我々消費者も同じ事が言えます。
1円でも安い事に執着したショップ選びから脱却し
少なくとも二番目、或いは三番目の価格を提示するショップから
物を買うようにしてみては如何でしょうか?

勿論、全てをそうしろと言っているわけではありません。
一つでも、二つでも。ちょっとずつ。
今すぐは無理なら、次の給料日からでもいいですよ。少しずつ

そうやって、世の中が健全になっていく事が、
住んでいる我々の利益となって周り巡ってくるのだと、私は思います。

なので、
「価格比較」は今まで通り大事ですよ。( ´ ▽ ` )ノ
 

 

JUGEMテーマ:経営戦略

 


お気に召しましたら、一票(ワンクリック)下さい。ランキングに参加しておりますゆえ。


人 気ブログランキング

自己啓発ランキング

[このブログの 「selected entries」「categories」へジャンプする]

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>

パンクロック(私が今推している)


[✓]

カウンターなど


[このブログの「selected entries」「categories」へジャンプする]


[✓]

ユグドア」(YggDore)に登録済みです。
カンパやチップを大歓迎します!
要望等も受け付けてます。
(できる範囲が狭いが)

このページへチップを贈る



DIYフリークの集い
(ウェブリング)

前へ
このサイト名欄
次へ
ランダムに飛ぶ
リンク一覧
参加を希望する
Q&A

ランダムでサイトをひとつ紹介します。



Twitterも↓やってます

お勧めソフト、サービスなど

私がよく使うショップ

  ヨドバシ.com/ヨドバシカメラ  

  モノタロウ  

  Amazon.com  

  西友-SEIYUドットコム  

イオンショップ

私も「ビッグローブ光」に乗り換えました。↓


私も「mineo」に乗り換えました。
満足度調査でトップクラスらしい。↓



私も「Norton Internet Security」使ってます。↓

シマンテックストア




楽天モーションウィジェット
A8.net版

(あなたのご利用傾向から)





利用しているアフィリエイト


機能的かも↓


「西友 SEIYUドットコム」のアフィリエイトならここ↓


記事が少なくても審査に通りました。↓

リンクシェア アフィリエイト紹介プログラム

「住信SBIネット銀行」のアフィリエイトならここ↓

アフィリエイトのアクセストレード

誰もが知る楽天市場↓


なんでもござれのAmazon↓





試用スペース

試しに貼ってみた

↓ローテーションバナー(無作為)






ここまで試用スペース



selected entries

categories

archives

recent comment

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM