プリンターの互換インク、安かろう悪かろう
- 2017.09.22 Friday
- 07:50
近年、プリンターの互換インクと言う物が流行り出していますが、
あれ、安かろう悪かろうですよね。
つか、品質・動作保証してるものってあるのでしょうか?
特にエプソンの顔料系インクに関しては、その純正品の性能と同等だとは思えません。
私は、かれこれ二十年以上昔から、エプソンの顔料系インク仕様のプリンターを使い続けています。
理由は、インクの絶対的な優位性です。
何が凄いのかはエプソンのホームページに詳しく記載されていますが、
([カラリオプリンター つよインク。 | 製品情報 | エプソン])
印刷後の耐水性耐候性がダントツに一番優れているという点です。
エプソンは、顔料系だけではなく染料系インクも性能向上させてきました。
エプソン以外のプリンターメーカーも、自社インクの性能を向上させてきました。
各社のホームページで自社インクの優位性をアピールしています。
耐水性に関してはすぐに実験が出来ます。
試しに、安物の染料系インクで印刷したものと、エプソンの「つよインク200X」で印刷したものを並べて、
霧吹きなどで水を吹きかけてみて下さい。その圧倒的な差に驚きを隠せないでしょう。
耐候性に関しても実験はできるでしょう。
試しに、安物のインクで印刷したものと、エプソンの「つよインク200X」で印刷したものを並べて、
日光の元に何時間も何日も放置してみて下さい。その違いは目に見えて解るでしょう。
私は、屋外や水気のある場所にも印刷物を持ち出す機会があるため、この性能は絶対に必要なのです。
さて、ところで。
互換インクは、その「互換」と謳う純正インクの性能を踏襲できているのでしょうか?
単に、似たような色が出ていると言うだけで、
耐水性耐候性や、経年劣化に対する耐性、発色性などの性能まで同等だとは思えません。
つまり、性能を考えれば
とても互換インクは使えない。という結論になってしまいます。
勿論、「そんな性能なんかどうでもいいんだよ、読めればそれでいい」と言うなら、互換インクの低コストは非常に魅力でしょう。
ですが、
水滴や汗が付いただけで直ぐに滲んで読めなくなったり完全に消えてしまったりしても構わない。
日光の元で変色してしまっても構わない。
画像を印刷すれば汚い。
これでいいのでしょうか?
その上、純正のインクは、ノズル洗浄や潤滑剤の役割も兼ねていますので、
その性能も踏襲していなければ、ノズル詰まりや故障の原因にもなります。
すると、プリンター本体の修理代や買い換え代金も嵩む事になりかねません。
本当に、それでもいいのでしょうか?
互換インクのメーカーが、それら純正インクと全く同等以上の性能を実現する為には、
プリンターメーカーが長年培って来ただけのノウハウと研究資金を投じなくてはならない筈です。
それを回避しているからこそ、格安でインクを提供できているのではないでしょうか?
逆に、プリンターメーカーの販売戦略は非難を浴びる事があります。
ですが、プリンター本体に対するものより、
インク自体に開発資金と労力が膨大に注ぎ込まれているのですから、
インクの方が本体より高くなってもおかしくありません。
すると必然的に、プリンター本体の利益は度外視しても、インクの元は取らないといけないでしょうから、
インクに利益を見込むのは当然の流れだと思います。
とは言え、互換インクは「安さ」というアピールポイントがあるのは事実です。
すると、プリンターを二台用意して、用途や目的によってその印刷物のインクを使い分ける。という使い方が最も賢い使い方という事になってしまいます。
当然、プリンターの設置空間は単純には二倍になってしまうわけですが。
互換インクメーカーとは、開発コンセプトが全く異なるのです。
私が求めている印刷物の耐久性は、大衆一般の中では希有なようではありますが。(業務用レベルでは話が別)
私は、「互換インクでもいいから」という場面が多くはありません。
むしろ、格安インクを使う為にわざわざ、もう一台プリンターを設置しなくてはならないのは苦になります。
もし、純正インクと同等以上の性能を担保している互換インクが格安で売られているのであれば、
実験結果とともに、是非とも教えてもらいたいものです。
・・・いや、それだけの高性能なインクが製造販売できる企業なら、
当然の用に自社ブランドでプリンター本体も売って、大々的に宣伝して鮮烈デビューするでしょう。
なぜなら、インクの開発に比べ、プリンターの開発製造の方が楽で安くつく筈なのですから。
そして、既存のプリンターメーカーを尻目に圧倒的有利に立てるのは目に見えています。
できないのは、やはりそれなりの性能のインクでしかなく、企業としてもうそれ以上の余裕もないという事でしょう。
安いコストでインクを製造し、利幅を削って薄利多売という体系によってなんとかビジネスとして成り立っているに過ぎませんね。
性能が低いインクでもいいから、少しでも安くしたい。という客層があるのは事実で、そこを一網打尽にしているに過ぎません。
JUGEMテーマ:プリンター & 印刷機器
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