【自作】歪んだスタッキングトレーの再生と補強<準備編>
- 2017.09.17 Sunday
- 21:13
スタッキングトレー、積み重ねられて便利なんだけど
安物を使っていると、すぐ歪みますよね。
こんな風に。
今回は、これを再生して
また歪まないように補強してみました。
各段のトレーの間に板を入れてズレないように加工するだけです。
上の画像では、下から一段目と二段目の間に板が入っているのが解るでしょうか。
これを各段に入れるわけです。
【自作】というほど大袈裟ではありませんが、一応DIY「Do It Yourself」かな。
では、準備から。
<準備>
材料を揃える前に、寸法を測ります。
スタッキングトレーに挟む板は、幅260×奥行き330mmで丁度良い感じ。
今回のスタッキングトレーにはズレ防止の「爪」と「穴」が四角く付いています。
切り出した板にも、この爪と穴に丁度合うように、穴と爪を付けたいです。
「穴」の方はドリルか錐で空けるとしましょう。
「爪」の方は、全く同じ様に四角の突起を付けるのは難しいので、短いネジの頭を上手く使って突起にすることにしましょう。
ズレ防止の「爪」と「穴」を測るのは定規やスケールでもいいですが、
もっと便利な道具もあります。「ノギス」です。
今回は「ノギス」を使って、爪の径と穴の径を測りました。
まずは「爪」から。
今回のこのスタッキングトレーの場合、約5.9mmですね。
爪が四角いのですが、板に開ける穴は丸い方が空け易いため、一番長い斜めの対角線上を測ります。
こういうイメージです。
白線の四角が既存の「爪」で、青線の丸が開ける穴の最低限の大きさです。
若干余裕があった方がいいので、直径6.0mmの穴を空けましょう。
次に、既存の「穴」の寸法を測ります。
約4.5mmですね。
こちらは先ほどと逆のイメージで、穴に入れる爪は
ネジの頭ですから丸いので、こういうイメージになります。
青線の四角が既存の穴で、白線の丸がネジの頭です。
私が上記で使っているノギスは「シンワ」というメーカーの品番「19514」で、プラスチック製の簡易タイプのノギスで、安価なものになります。
これから購入するという人は、気を付けて欲しいのが
ノギスの「部品」だけも売っているので「アッ安い!」と思って飛びついたら、ノギス本体じゃなかった。というオチです。
それと、「ホビーノギス」と呼ばれる超安価な物が百円ショップなどでも売っていますが、これは誤差が大きくて、1〜2mmくらいの誤差は平気で出ますから、大雑把な寸法を測る時しか使えません。
今回のように、0.5mm前後の精度が欲しい場合、上記の例に出しているプラスチック製のものでも怪しいので、ステンレス製の精度の高い物が必要になります。
ただ、今回は例を出すために。それと、5.9mm、4.5mm、といっても大雑把でよかったので、プラスチック製のものを使用しました。(ステンレス製のちゃんとしたものも持っている)
材料:
今回は、MDF材と呼ばれる安いボードを使用しました。
それと、小さいネジ。
数量は必要なだけ。
サイズは必要なものを。
今回の私の場合、
MDF材は追加で三枚(前回既に一枚入れている)。
サイズはちゃんと測って元のスタッキングトレーに合わせて
260×330mmを切り出すので、300×400×6mmのものをダイソーにて購入。
小さいネジはスタックした時にズレを防ぐ「爪」代わりにします。
元のスタッキングトレーの「穴」を測って
そこに入るようにネジの頭が直径4.5mm以下で、
MDF材の厚み6mmより長さの短い物を探しました。
数量は一段当たり4本要るので、計16本要ります(前回入れている板に爪をまだ付けていない)。
こういう時に頼りになるのが寸法と図面が載っている「モノタロウ」です。
https://www.monotaro.com/p/4171/3567/
上記URLにて、ネジの頭の直径4.0mm、長さ6mmのものが見つかりました。
同じ物が個人向けサイトにも売っています。
(+)丸皿タッピンねじ 1種A形 (ステンレス)(パック品) 大阪魂 2×6
今回は、ネジ頭の形状は「丸皿」と呼ばれるものをチョイス。
これは鍋頭と皿頭の中間みたいな形状で、頭の出っ張りのカーブが緩やかなものです。
好みよって使い分けたらよいかと思いますが、
今回はこの形状がスタックした時に最もフィット感がよいと考えました。
錆びるのを嫌って、材質はステンレスをチョイス。
道具:
最低限必要な物は以下の通り。
- 赤鉛筆 (MDF材に寸法を付ける)、
- スケール (寸法を測る)
- 定規 (寸法の直線を引く)
- 鋸 (寸法に合わせて切る)
- ドリルか錐 (穴を開ける)
- ドライバー (言わずもがな)
あった方が便利な物は、
- 硬質の赤鉛筆 (普通の赤鉛筆より芯が堅くて欠け辛いので細い線を書き易い)
- ノギス (既に上記に使用例を載せた)
- 曲尺 (直角に線を引ける、読み方は「かねじゃく」、別名「差し金」とも呼ぶ)
- 電動丸鋸と丸鋸ガイド (素人でも真っすぐ正確に切り易い)
- 電動ドリル (言わずもがな)
- はけ塗りシール剥がし (MDF材に貼られているラベルを剥がした跡を取る)
- キッチンペーパーか不織布 (ラベルを剥がした跡を拭き取る)
- 研磨紙 (MDF材の切断面を均す、面取り)
- 刷毛 (切りカス削りカスなどを払う)
- 掃除機と卓上クリーナーかハンドクリーナー (作業後の掃除に、途中でも)
「曲尺」とはL字状の定規みたいなものです。
サイズは大きい方が使い易いんですけど、高くなるので30cmの物でも今回はいいかな。
「電動丸鋸」はイメージ湧くとおもいますけど、
それを使う時真っすぐ切るための「丸鋸ガイド」という便利な物があります。
|
|
これもサイズは大きい方が使い易いです。
「はけ塗りシール剥がし」という物は、あまり馴染みがないかもしれませんがあると便利です。
|
|
詰め替え用もあります。
下地を傷めにくいものと、強力なものと種類がありますので、状況によって使い分けると更に便利です。
あとは、紹介無くてもイメージ湧く物ばかりだと思います。
準備編は以上です。
次回予告[【自作】歪んだスタッキングトレーの再生と補強<工程編>]
JUGEMテーマ:DIY&工具
お気に召しましたら、一票(ワンクリック)下さい。ランキングに参加しておりますゆえ。
人気ブログランキング |
手作り・DIYランキング |